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あたまの形 相談外来のご案内

当院では2025年6月より、「あたまの形 相談外来」を開始いたします。

この外来では、赤ちゃんのあたまの形について相談、治療ができます

赤ちゃんの頭は向き癖などによって短頭(いわゆる絶壁頭)や斜頭(左右非対称)、長頭(頭が前後に長い、早産児に多い)といった変形がみられることがあります。頭の変形は脳の成長や精神発達に影響はない、と言われています。しかし将来、見た目の問題だけではなく、その程度によっては耳の左右差や顔の骨の変形から眼鏡がかけにくい、かみ合わせが悪い、などの影響が生じることがあります。赤ちゃんの頭は出生直後には歪みはほとんどありませんが、生後1か月では約1/4の赤ちゃんに中等度以上の変形が認められると報告されています。

赤ちゃんのあたまの形が心配なご家族に相談の機会をつくることに重きをおいています

当院では、あたまの形が変形してしまった赤ちゃんに対し、変形の程度を計測、写真などで数値化して評価し、「理学療法」もしくは「ヘルメット治療」のいずれかが必要か、もしくはどちらが適切かを評価し、赤ちゃんの頭の形の改善を目標に治療していきます。
ヘルメット治療は自費診療ですが、ヘルメット治療を選択しない場合はすべて保険診療で受診が可能です。当院では受診された方全員にヘルメット治療を積極的に導入することはありません。変形の程度が軽い赤ちゃん、ヘルメット治療の導入時期ではない(まだくびが座っていないなど)赤ちゃんなどには、まずは理学療法を開始します。理学療法は日常生活の中で向き癖による変形をおこしにくくなる方法をお伝えし、自宅でご家族に実施していただくものです。
当院は、赤ちゃんのあたまの形が心配なご家族にまずは来院していただき、なんでも相談していただける機会をつくることに重きをおいています。ヘルメット治療が必要なのか知りたい、赤ちゃんのあたまの変形の程度がどれくらいなのかを知りたい、向き癖への対応方法だけ知りたい、という方もぜひお越しください。お電話では赤ちゃんの頭のかたちがわからないため、一度話を聞いてみたいという方はお気軽に受診してください。ご家族のご意向、ご希望を伺いながら、赤ちゃんとご家族にとってどうするのが一番いいのか一緒に考えていきます。

外来受診の流れ

あたまの形が気になるという方は、一度ご相談ください

あたまの形が気になる、一度相談してみたい、という方は、「あたまの形 相談外来」もしくは吉田医師の平日一般外来の時間帯に予約し受診してください。頭の変形の程度を数値化できる簡易計測を行い評価します。
理学療法希望の場合は、「あたまの形 相談外来」を受診してください。月1回程度の受診で、毎回簡易計測であたまの変形の程度を評価し、理学療法の効果がでているか、もしくはヘルメット治療が必要なほどの変形があるかどうかの判定をいたします。
ヘルメット治療希望の場合は「あたまの形 相談外来」を受診してください。頭部3Dスキャナー(写真撮影)(自由診療、1万円)にて精密検査を行います。精密検査だけ希望し、それからヘルメット治療を検討される方も、精密検査は行いますのでお越しください。撮影した当日にヘルメット治療を開始するかどうか決める必要はありません。ご家族でよく相談していただき、ヘルメット治療を希望される場合は改めてのご連絡でも対応致します。
なおヘルメット治療を行う方は、先天性疾患の有無の確認が必要です。そのためヘルメット治療を希望される赤ちゃんには全員、治療開始前に第2、第4水曜日のエコー外来を受診していただき、頭部エコー(超音波)検査にて先天性疾患の有無の確認を実施させていただきます。頭部エコー検査は保険診療で受けられます。

あたまの変形は、時に先天性疾患が原因のこともあります

頭の変形は、向き癖などの外力による「位置的頭蓋変形」であることがほとんどですが、時に頭蓋骨縫合早期癒合症といった先天性疾患が原因のことがあります。日本では先天性疾患の有無の確認のため、レントゲンや頭部CT検査を行う施設がほとんどですが、当院ではエコー検査にて検査を行うため、被ばくの心配はありません。エコー検査にて万が一先天性疾患が頭の変形の原因であると判明した場合は、すみやかに専門病院で治療できるよう紹介させていただきます。
理学療法、ならびにヘルメット治療中は、約1か月毎に治療効果確認のために受診していただき計測、評価いたします。万が一ヘルメットによる頭皮の赤みや湿疹、ヘルメットのずれ感などがある場合は予定を早めて受診してください。
ヘルメット治療中の方は、専用アプリで治療効果が確認できます。詳細はヘルメット治療開始時にご案内いたします。
赤ちゃんのあたまの形について相談をご希望の方はホームページの予約フォーム、もしくは電話にて予約してから受診してください。当院は初診の方でもホームページから予約が可能です。受診の際には母子手帳を必ず持参してください。

あたまの形相談外来、エコー外来時に予防接種も同時に受けられます

「あたまの形 相談外来」の時間帯、もしくはエコー外来受診の際に、神戸市、明石市にお住まいの方は予防接種も一緒に受けることができます。予防接種を一緒に希望される方は、予防接種も同じ日に予防接種予約枠で予約をしてからご来院いただきますようお願い致します。その際は母子手帳、無料券、問診票などお忘れにならないようご持参ください。

外来受診の大まかな流れ

ヘルメット治療について

ヘルメット治療は月齢3か月以降から開始し、平均治療期間は約3.5か月です

ヘルメット治療とは、あたまの変形がある赤ちゃんに頭蓋形状矯正ヘルメットを数か月装着し、頭の骨の成長を調整する方法です。1998年に米国で初めて医療機器として承認され、日本では2018年に承認された治療法で、ヘルメット治療による頭囲成長への影響や治療終了後の再変形はみられないことが確認されています。
治療期間は、治療開始時の赤ちゃんの月齢や変形の程度によって異なります。くびがすわりかけてしっかりしてきた頃(月齢3か月以降)から治療開始が可能です。早い月齢から開始した方が治療期間は短くなる傾向があり、平均治療期間は3.5か月前後です。治療開始月齢が7か月をすぎても治療開始は可能ですが、治療期間は長くなります。
ヘルメット治療ではまず、頭部3Dスキャナーで撮影した写真のデータをもとに、赤ちゃん一人ひとりの頭の形に合わせたオーダーメイドのヘルメットを制作します。ヘルメットは頭に圧をかけて頭の形を変形させるものではありません。頭の平らな部分にヘルメットで空間を作ることで成長していない部分の成長を促すとともに、早く成長している部分は成長を待機させることで頭の形を改善していくしくみです。

ヘルメット装着による問題点

ヘルメットはできるだけ長く(入浴時以外は装着、1日23時間程度装着するのが理想的)装着することになりますので、以下の問題が発生する場合があります。
    皮膚炎(発赤、ただれ)
    皮膚の損傷(水疱、剥がれ、出血等)
症状出現時にはあたまの形 相談外来、もしくは小児科一般外来を受診してください。保険診療で対応致します。

ヘルメットの特徴

当院ではBerry社のベビーバンドを導入しています。ベビーバンドは、赤ちゃんの頭のゆがみの治療に用いられる 日本製の頭蓋形状矯正ヘルメットです。通気性の高い構造と高機能クッションを備え、赤ちゃんの頭をやさしく包みます。外出しやすい、かわいくおしゃれな複数のデザインが多くあり、ご家族に希望のデザインを選んでいただきます。
※ベビーバンドは2022年に医療機器として承認を取得しています。(医療機器承認番号:30400BZX00090000)
ベビーバンドについてはこちらをご覧ください。

ヘルメット治療の対象

生後3~4か月以降(首がしっかりしてきて座りかけた頃)の赤ちゃんで、理学療法にても頭蓋変形が改善せず、医師より医療説明を受け、ヘルメット療法を選択された方

推奨開始月齢は3~6か月のお子様です。7か月以上のお子様は治療期間が通常より長くなる傾向にあり、また治療目標に達しない場合があります。1歳を過ぎている赤ちゃんは、ヘルメット治療の対象とならない場合もあります。まずはご相談ください。

ヘルメット治療料金(自由診療)

頭部3Dスキャン撮影費用  1万円(税込み)

ヘルメット費用(製作費)ならびに治療終了までの診察費用 34万円(税込み)

頭部3Dスキャン撮影のみを行い、ヘルメット治療を選択しなかった場合は、撮影費用の1万円のみのご負担となります。ただし撮影1回あたり1万円ではなく、1回のみ撮影しても複数回撮影しても1万円となります。
ヘルメット治療開始後治療終了までの間に、湿疹など頭蓋変形以外の診療を行った場合は、別途保険診療にて対応いたします。
※ヘルメット治療は、医師が常に介在する治療のため、医療費控除の対象になり得ます。確定申告の際に申請を行ってください。なお最終的に申請内容が容認されるかどうかは各税務署の判断になりますのでご留意ください。
医療法人社団 恵友会
久保みずき小児科・産婦人科
〒655-0051
兵庫県神戸市垂水区舞多聞西6丁目1-1
舞多聞100年の杜メディカルモール2F
小児科TEL :078-782-3322
産婦人科TEL:078-782-3312

小児科/産婦人科
 
 医療情報・システム基盤整備体制充実加算についてのお知らせ

医療情報・システム基盤整備体制充実加算のオンライン請求要件に係る特例措置について

当院は、「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」に係る算定要件を満たしています。
1,オンライン請求を行っていること
2,オンライン資格確認を行う体制を有していること
3,他の医療機関で処方されている薬の情報や特定健診の受診歴を取得・活用することにより、質の高い医療提供に努めること

2023年(令和5年)4月より、窓口負担の一部が変更になります。
変更内容)
・初診時にマイナンバーカードを利用する:2点
・初診時にマイナンバーカードを利用しない:6点
・再診時にマイナンバーカードを利用しない:2点(月に1回)

*特例処置のため2023年(令和5年)12月31日までとなります
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